2015年1月31日 更新
1月22日(木)の岩手日報によると、平成14年度の早池峰山登山者の
携帯トイレ所持率が75.6%であったという調査結果が県から示された。
早池峰山は、平成14年度から通年で携帯トイレ専用の山に移行し
山頂避難小屋のトイレは、携帯トイレ用便座設置のブースになった。
所持していなかった24.4%にはおそらく様々な理由があるのだろう。
その一つは、所持していなくても登山口や山頂小屋で購入できるから、と言うのが考えられる。
地元の登山愛好家の中には、早池峰のトイレ事情を把握した上でそういう人が多いかもしれない。
現地で買える、というのは「知らなかった人」「忘れて来た人」などにはありがたいことだ。
全国から訪れる登山者は、事前に情報を入手し携帯トイレを所持している人が多いのではないか。
私のツアーの場合も、事前に早池峰のトイレ事情を説明し、携帯トイレを持って来て頂くことが多い。
県外からの登山ツアーなど場合は、ツアー会社から事前に説明がなされたり、登山口へ向かうバスの
中で「持ってこなかった人は現地で購入ください」と添乗員から再度説明がされたりする。
地元県外に関わらず、意識の高い登山者、あるいは山岳会、山の会の人たちなどは
どの山に登るかに関わらず、常に携帯トイレをザックに入れ持ち歩いている人は多いだろう。
所持率は、調査を開始した平成8年度から、多少の上下はあるが増加傾向にあるという。
数字の増加は、関係する人たちの長年にわたる地道な活動の結果の表れだろう。
夏の期間中は、ボランティアの人たちが登山口で啓蒙活動を行っている。