2016年1月9日 更新
山の風のスノシューハイクの面白さの一つは、動物たちとの遭遇だ。
一般的な雪山ハイクでも、動物たちの足跡を見かけることはよくある。
でもトレースを外れてその足跡を辿る、ということはあまりないだろう。
山の風のスノーシューハイクでは、動物たちの足跡を追ってみたりする。
つまり、積極的に登山道のトレースを外れ、あるいは全く登山道を歩かず
森の中を自由に歩き、足跡があれば肉球を観察したりツメの数を数えたり
蹄の向きを確認したりして、動物になった気分で足跡を追いかけたりする。
ウサギ、リス、テン、キツネ、カモシカ、アナグマ、野ネズミたち・・・
人が入らないような森の中は、まさしく動物たちの暮らす場所。
だから私たちの侵入に驚いたり、気配を感じて突然雪の穴から飛び出すことがある。
あるいはこちらに全く気が付くことなく、悠然と前方を横切ったりすることもある。
ウサギはよく飛び出す。飛び出して雪の上をスースーと滑るように逃げて行く。
そして突然ピタリと止まり、耳をピンとたてレーダーにしてこちらの様子を窺う。
一人で歩いていたとき、カモシカが前方をかわいい目をして通り過ぎたこともあった。
進行方向遠くにクマの親子を見つけ、興奮し夢中でデジカメのシャッターを押した。
家のパソコンで画像を見たら、クマではなくタヌキの親子で笑ったこともある。
黄金色の2匹のテンが、カラマツ林で追い駆けっこをしていたこともある。
動物たちにとっては、静かな生活を邪魔されイイ迷惑かも知れない。
が、動物たちとの遭遇は、やはり得した気分でテンションが上がる。
自由に森を歩く。
そして動物たちと出会う。
それがスノーシューハイク、とりわけ
山の風のスノーシューハイクの魅力、です。
耳を立て、こちらの様子を窺うウサギ
目の前を悠然と過ぎて行く穏やかな目のカモシカ