2014年9月5日 更新
岩手山青少年交流の家の登山指導員として小学生や中学生と山に登る機会がある。
子どもたちは山登りを嫌がっているかというと、案外そうでないことが多い。
口では「疲れる、登りたくない」などと言うのだが
男子だったら走りたがったり、女子だったら流行りの歌を歌ったり
消極的な生徒を巻きこんで、けっこうみんなで楽しく元気よく登ってしまう。
もちろん教育の一環、体験活動だから、規律正しくマナーを守り
他の登山者に迷惑にならず、怪我や事故がないようにしなければならないが
時々男女関係なく短い距離を決めて走って登らせたり、わずかな岩場なら自由に登らせたりする。
トレランやフリークライミングが人気なのは、危険や難しさに挑戦し乗り越える楽しさがあるからだろう。
学校登山も同じと思う。
やれ●●するな、やれ●●しろ と注意事項ばかりでは、登る前からテンションが上がらない。
登山中はフザけるのは良くないが、真剣に明るく元気に楽しくちょっと危ないこともチャレンジ!
運動着でよし、ズックでよし、雨具もゴアでなくてもよし。
持ち物も、お弁当、水、ちょっとおやつがあればよし。
もちろん標高や距離、難易度など山の選定や天気等には注意が必要だが
あり合わせのものでも子どもたちは大丈夫。大人が心配するほどヤワではない。
そして全員で山頂に立ち「ヤッター!登ったぞー!」という達成感、満足感を感じてもらう。
山頂で美味しいご飯を食べ、山登りを楽しい思い出として記憶にとどめてもらう。
できることなら大人になっても登山を続けたり、山に関わる仕事に就いたりしてもらえたら…
そんな種を、子ともたちの心の中に捲いていけたらいいと思っている。
そのためにも学校登山は元気に楽しく、だ。
そして、学校登山ではガイドの力量が大いに問われることは間違いない。