先日のの鎌倉森ハイクの下山時、ブナの木に見つけたクマ棚。
昨年はブナの実は凶作でしたので、このクマ棚は一昨年のものでしょうか。
爪痕もやや古いモノでした。
冬籠りに備え、ツキノワグマは秋にブナやミズナラやクリ等の木の枝先まで登ります。
そして枝先を折って枝先に成っている堅果(いわゆるドングリ等)を食べます。
クマは折った枝を捨てず、自分のお尻の下に積んでいきます。
堅果を食べ終わると積んだ枝はそのままにし、次の枝に移ってまた同じように堅果を食べていきます。
その木の堅果を食べ終わるとクマは木を降ります。
そして木の枝先には折られて積まれた木の枝が残ります。
それがクマ棚です。
つまりクマ棚は、クマがそこで堅果を食べた痕跡です。
落葉し森の見通しが良くなった冬が、クマ棚を見つける絶好の季節です。
クマが登った木には、爪痕も残されています。
冬はクマ棚やクマの爪痕を探すのが森歩きの楽しみの一つです。
クマ棚のアップ