2015年8月13日 更新
登山での歩くスピードである。
普段の生活での歩行速度の1/2以下、できれば1/3以下がいい。
つまりゆっくり、超ゆっくりということ。
これから登山を始めようという人
登山をしているがいつもすぐ息が上がり疲れる人
らくらく登山をしたい人・・・などに絶対おススメの速度だ。
ゆっくりだからまず息が上がらない。
一生懸命歩かないから体の、特に足の無駄な力を使わない。
結果、疲労感が少なく楽に歩け、実際肉体的にも負担が少ない登山ができる。
1/2、1/3以下の速度というのは、ほとんどの登山者に追い抜かれる速度。
そんなにゆっくり歩いたら山頂に着くまで相当時間がかかるんじゃないの?
そんな素朴な疑問が湧いてくるだろう。よくわかる。
私のガイド登山ではいつもその速度。
1/3、いや1/4、1/5かもしれない。
でもちゃんと山頂に着くし、実は心配するほど時間がかからない。
疲れないから休憩の回数が少ないし、休憩しても休憩時間が短くて済む。
最初から最後までゆっくりだから、ペースが落ちることがなく歩ける。
結果、ゆっくりなのに気がつくと距離を歩いていて、あっさり山頂に着くことが多い。
例えば早池峰山。
小田越登山口から御門口、御金蔵、鉄梯子、御田植場を歩いて
休憩含め2時間45分で山頂に着く。もちろん1/3の速度。
が、実際はゆっくり歩くのはむずかしい。
登り始めは特に意気揚々、気持ちがハイになるのでスタスタと歩いてしまう。
やがて息が上がり始め、徐々にペースが落ち、ゼイゼイハーハー。
足が重くなり、汗がダラダラ、必死に山頂を目指す。
でも体がキツいから、山頂が遠く感じる。
だから1/3。意識して1/3。
今その場で普段の歩行速度の1/3以下で歩いてみてほしい。
えーっ? こんなにのろくていいの? と思うだろう。
それでいいのだ!