2014年8月11日 更新
別な言い方をすると、山登りは前に進むのではなく、空に近づく感じで。
えっ、ますます分からないって? では、もうちょっと具体的に。
多くの人は「登ろう登ろう」という意識から、足を前に出してドタっと靴を下ろします。
その下ろした足の膝が曲がった状態のまま体を前に倒し、膝に全体重を掛けよいしょと体を持ち上げます。
歩幅も広くなり、ついつい段差の大きい所を登ってしまい、膝に大きな負担が掛かります。
それは「前に進む」式登り方で、疲れる良くない登り方です。
では疲れない上手な登り方とは…
まず軽~く腰に手を当て足は前に出すのではなく、太腿を少しだけ上げます。
すると自然に膝が体の少し前方に出ます。その膝の真下の位置に足を静かに置くのです。
靴音はしません。そして歩幅は極端に狭いはずです。でもその歩幅でいいのです。
その歩幅でうまく置ける場所に足を置けばいいのです。
前とは限りません。真横だったり、斜め前だったり、時には「うしろ」と言うこともあります。
前に進むのではない、というのはそういうことです。
その時、下ろした足の膝にそのまま体重を乗せるのではなく、膝をスッと伸ばしていきます。
そして伸ばした膝の上に体を立ち上げます。この時、体は前に倒してはいけません。
腰を曲げずに体は立てたまま、伸ばした膝の上に静かに立ち上がります。
伸ばした膝の上であれば、体重を掛けても膝には負担になりません。
この時意識するのは「へそ」! へその下、いわゆる丹田をスーっと空に持ち上げる感じです。
膝を伸ばし、体を立てて。空に近づく感じ、とはそういうことです。
足で登らず、ヘソで登る!その繰り返しです。
平らなところ、部屋の中でも練習ができます。
室内トレーニング、イメージトレーニングをぜひどうぞ。