2016年6月17日 更新
岩手も梅雨入りとなりました。
折しも高い山では夏の高山植物が咲く季節。
残雪の傍らで風に揺れながら可憐に咲く花を見に行こうかな。
と思ったのにしかもせっかくの休みなのに、窓の外は雨。
しかたない、山はあきらめようか…
いえいえ、それではもったいない。
そんな時は里山へ行きましょう。
ザックの奥に入れっぱなしのカッパを取り出し
郊外の広葉樹におおわれた里山へ出かけましょう。
広葉樹の葉が傘となり、登山道には意外に雨が落ちて来ません。
足元には普段なら見落としてしまいがちな山野草が露に濡れて光っています。
雨に洗われた葉の緑が柔らかく、目に優しく映ります。
木肌の滑らかな樹木なら、幹を流れる樹幹流が見られます。
雨に濡れガスに包まれた森には得も言われぬ美しさがあります。
雨の日の山には雨の日でしか見られない景色があるのです。
ガスに包まれた幻想的な風景を楽しんでいると
体はしっぽり肌はしっとり心はほっこり。
不思議なことに雨が心地よく感じられ
来て良かったなぁと思えるように…
雨の登山もまた楽し。
ブナの森を歩く
ガスの中のブナ